査定機構の概要

はじめに

21世紀の現在、生活の“文明化”に伴う身体運動量の減少は、欧米化された食事も関係し、高血圧(患者数約4300万人)、糖尿病(予備群を含めれば約2000万人)を代表例とする「生活習慣病」を増加させています。これらの病気は初期には自覚症状がほとんどありません。しかし、放置すれば、心筋梗塞、脳卒中など心臓血管障害(わが国の成人の死因の第2位と4位で、全体の4分の1)を招く可能性のあることが判明しています、また、がん(わが国の成人の死因の第1位で、死因全体3分の1)も初期には自覚症状がなく、手遅れになることがあります。

人間ドックは1954年聖路加国際病院などで、最初の総合健診システムが発足、わが国で独自に発展し、病気の早期発見に貢献しています。船舶の定期点検(ドック入り)になぞらえて「人間ドック」と命名されました。

査定機構の概要

1960-1970年代全世界的に「知る権利、選ぶ権利、安全を求める権利、意見を聞いてもらう権利」を標榜する消費者運動がおこりました。その一環として、全ての領域において利用者の視点からの第三者評価が求められるようになってきました。健康づくりの分野、中でも健康診断は二次予防への担い手として、重要な役割を果たしてきており、利用者にとって、信頼して健診ができる施設を探し出す手がかりが大切になってきました。そのために中立、公平な立場で健診等を行う施設を評価し公表する第三者評価が必要となり、健康評価施設査定機構は、日本総合健診学会等のご要望により、国内最初に設立されました機関です。2008年4月からは特定健診・特定保健指導も開始され、益々健診施設の設備・要員・運用の充実が望まれています。本機構は健診施設と受診者を結ぶパイプ役として受診者の健康管理、健康増進に貢献します。

理事長挨拶

佐天野隆弘理事長

健康評価施設査定機構は、健診施設を中立、かつ公正な立場で審査する第三者機関として2006年9月に設立されました。

初代理事長 開原成允先生(東京大学名誉教授、国際医療福祉大学副学長・大学院長)、第二代 井形昭弘先生(鹿児島大学名誉教授、名古屋芸術大学学長)、第三代 佐藤祐造先生(名古屋大学名誉教授)がそれぞれ就任され本事業の発展に尽くしてこられました。

この度、佐藤理事長が勇退され、天野が第四代理事長に就任致しました。
引き続き、よろしくお願いします。

健診事業は、がんや生活習慣病の早期発見、リスク発見と治療・生活指導などに大きな役割をはたしてきました。加えて政府がすすめる、メタボリック症候群に陥る人を減らし、この症候群がもたらす各種生活習慣病の減少を目指す特定健診診査・特定保健指導を健診の中核に包含しています。

この特定健診は2024年4月1日から内容を一部なおし第4期が始まっています。
いまや、疾患の早期発見、治療から予防に健康管理の軸足が移ってきました昨今、健診の重要性は益々高まっていると思われます。

この健診を行う施設への第三者評価を通し、健診の精度などを確認し、アドバイスし、レベルアップするお手伝いをするこの法人事業も、ますます重要になって行くと思っております。

今後とも、一層のご理解、ご支援のほどお願い申し上げます。

理事長 天野隆弘

当機構の所在地

TEL03-5360-6348(平日10~17時) FAX03-5360-6349
住所〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-26-5 代々木シティーホームズ505号

交通機関からのアクセス
・都営地下鉄 大江戸線 代々木駅 徒歩3分
・JR 山手線 代々木駅 徒歩3分
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